ジュエリーまめ知識

アコヤ真珠と淡水真珠は何が違うのですか

日本人がもっとも親しんでいる宝石は、おそらく真珠でしょう。光る宝石は夜、自然光で映える宝石は昼とされていますので、真珠はビジネスシーンにふさわしい宝石です(真珠は昼だけでなく夜の光の下でも輝く宝石です)。しかし、真珠には色々な呼び方があるため、混乱する方もいらっしゃるようです。アコヤ真珠と淡水真珠は何が違うのかご存じでしょうか。このコラムでは、真珠でよく使われる名称の意味をまとめてみました。

アコヤ真珠のついたペンダントとピアス
希少な小粒のアコヤ真珠を使ったペンダントとピアスです
珠とは生きた貝の体内で形成されたもので、見える部分の構成物質が貝殻と同じものを言います。その形成に人が全く関与しないものを天然真珠、人が関与しているもの(関与に制約あり)を養殖真珠と言います。現在、天然真珠はほとんど流通しておらず、養殖真珠が一般的です。
 
養殖真珠は、使われる貝の種類によって真珠の色や大きさなどの特徴も変わります。アコヤ真珠は深みのある輝き(てり)、シロチョウ真珠は大きさ、淡水真珠(淡水パール、フレッシュウォーターパール)は価格の手ごろさに特徴があります。近年は、養殖技術の向上によって品質が低いと言われていた淡水真珠の品質が高くなっています(品質の高いものは価格も上昇)。
養殖真珠の名称養殖に使う貝特徴
アコヤ(養殖)真珠アコヤ貝ピンク・ホワイトなど、2~10mm程度
シロチョウ(養殖)真珠/南洋真珠シロチョウ貝ゴールド・シルバー、8~20mm以上と大きめ
クロチョウ(養殖)真珠クロチョウ貝グリーンが有名で、8~18mm程度
マベ/養殖半形真珠マベ半形の真珠
淡水(養殖)真珠/フレッシュウォーターパール淡水産のヒレイケチョウ貝など中国産が大量に出回り、価格が手ごろ
造真珠は天然真珠や養殖真珠の外観、色、その他の特徴を模倣して、貝の体内で形成されることなく、人工的に製造されたものを指し、多くは核となる物質に真珠のような塗料を吹きかけます。貝パール、マジョリカパールなどが有名ですが、その塗料に天然物質を使用していても、貝の体内で形成されなければ真珠ではなく模造真珠です。真珠(天然真珠と養殖真珠)は宝石ですが、模造真珠は宝石ではありません。模造真珠ではないということを強調するため、天然真珠と養殖真珠のことを「本真珠」と呼ぶことがあります。
 
のほかに「花珠(はなだま)」と言葉を聞くことがあるかもしれません。もともと養殖業者がアコヤ養殖真珠のなかで最高品質のものを指して使っていた言葉を小売でも使うようになったものです。いくつかの機関が鑑別書を発行していますが、日本には業界の統一基準がないため、花珠の鑑別書があることは必ずしも最高品質の真珠であることを意味しません。また、アコヤ養殖真珠は、以前は日本が唯一の養殖地であったことから、「和珠」と呼ばれていました。
 
ジネスシーンでは、大きすぎる真珠・数多くの真珠は華美になりますので、連タイプのネックレスほど真珠の種類にこだわる必要はなく、見て美しいと思えればそれで充分と言えるでしょう。模造真珠がビジネスシーンにふさわしいかはケースバイケースだと思いますが、ビジネスリーダーが使用するケースに限って言えば、やはり模造品より本物がふさわしいでしょう。特にアコヤ真珠は日本の特産品であり、日本人の美意識になじむ宝石です。真珠は洗練・品の良さ・知性を感じさせるので、ビジネスシーンで効果的に使い、印象マネージメントに生かすと良いでしょう。
 
※表題の答えです。
アコヤ真珠は海水で育つアコヤ貝の体内で形成され、淡水真珠は淡水で育つ貝の体内で形成されます。一般的にアコヤ真珠の方が価値が高いとされています。
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