日本は中国に次いで世界で2番目にプラチナのジュエリー消費が多く、婚約・結婚指輪はプラチナ製が主流です。しかし、欧米ではプラチナよりホワイトゴールドの方が白い貴金属としては一般的です(結婚指輪はイエローゴールド製が多い)。では、ビジネスシーンで使うならプラチナとホワイトゴールドのどちらがより良いのでしょうか。価格・硬さ・色・重さの点で比較してみます。
・ジュエリーで使用するプラチナ・ゴールドは、純プラチナ・純金にほかの金属を加えた合金です。加える金属(割金)はメーカーによって微妙に異なることがあり、性質も少しずつ異なりますが、ここでは一般的な傾向をお話いたします。
価格は、同じデザイン・同じ大きさの場合、ホワイトゴールド製よりプラチナ製の方が高くなります。金価格の高騰とプラチナ価格の低下で材料費(地金代)の差は少なくなっていますが、プラチナの方が加工の手間がかかり、加工賃が高くなるためです。※ 2023年現在、ホワイトゴールド価格が上昇してプラチナと同レベルになっています。
・地金代は、比重や品位も関係します。また、割り金の費用も含まれます。
硬さは、一般的にホワイトゴールドの方が硬くなります。プラチナは硬いというより「粘り強い」性質で、そのため小さな爪でも宝石をしっかり留めることができ、曲がっても折れにくい(=宝石が外れにくい)のです。
色は、プラチナもホワイトゴールドも純白ではなく、プラチナはやや黒っぽい渋みのある白色、ホワイトゴールドは薄い黄色の入った白色(シャンパンカラーと呼ぶことも)が一般的です。しかし、日本ではどちらもロジウムめっき(ロジウムコーティング)されることが多いため、同じ色と思われがちです。
色に関する詳しいお話は、「ホワイトゴールドとプラチナは見た目が同じ?」でご説明しています。( このコラムを見る)
色に関する詳しいお話は、「ホワイトゴールドとプラチナは見た目が同じ?」でご説明しています。( このコラムを見る)
上からプラチナ、ロジウムめっき、ホワイトゴールドです
以上の点を踏まえ、ご自分のスタイルに合った地金(プラチナかホワイトゴールドか)とめっきの有無を選ぶと良いでしょう。
※ 2023年現在、ホワイトゴールド価格が非常に上昇しているため、すべてのビジネスシーンでホワイトゴールドがふさわしいとは言えない状況になりました。コラム「ビジネスシーンにふさわしい白色系の貴金属は?」では、プラチナとホワイトゴールドにシルバーを加えて、ビジネスシーンにふさわしい白色系の貴金属を考えています。( このコラムを見る)
ビジネスシーンでは
・ジュエリーに気を使ってばかりはいられないので、少しでも傷がつきにくい方がよい。
・宝石は控えめがふさわしく、石留するために地金の粘りは必要ない。
・同じような効果なら、価格は抑えられた方がよい。
・宝石は控えめがふさわしく、石留するために地金の粘りは必要ない。
・同じような効果なら、価格は抑えられた方がよい。
という考えから、当ショップではプラチナではなくホワイトゴールドの商品をご用意しております。また、真珠など宝石のついたジュエリーについては、宝石がより引き立つロジウムめっきのみとしていますが、それ以外のホワイトゴールドはめっきなしも選択できます。
※シルバーにつきましても、ご提供を開始いたしました。
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