ジュエリーまめ知識

ホワイトゴールドとプラチナは見た目が同じ?

白色系の貴金属と言えば、ホワイトゴールドとプラチナが代表格でしょう。しかし、ホワイトゴールドとプラチナの違いがいま一つ分からないという方が多いかもしれません。このコラムでは、色の観点から、ホワイトゴールドとプラチナの違いと白色系ジュエリーと深い関係にあるロジウムめっき(コーティング)についてお話いたします。

 
ホワイトゴールド本来の色は下のどれでしょう?(答えは最後に)
ホワイトゴールドとプラチナとロジウムめっきの色の違い
ワイトゴールドはゴールドの合金であること、そのため純白ではなく少しですが黄色味や暗さを感じる色であることを、前回のコラムでお伝えしました。では、プラチナはどうでしょうか。純プラチナのインゴットを見れば分かるように、プラチナ本来の色は暗めの白色になります。プラチナジュエリーの品位は850‰(85%)以上と高いので、基本的にこの傾向を引き継ぎます。
 
かし、ホワイトゴールドやプラチナは純白のイメージが一般的でしょう。それは、日本ではどちらのジュエリーにも「ロジウムめっき(ロジウムコーティング)」されていることが多いからかもしれません(めっきされていないものもあります)。めっきは「価値が低いものを高いかのように見せるため」という悪いイメージを持たれがちです。しかし、ホワイトゴールドやプラチナは高価ですし、純白ではありませんが白色系です。また、ロジウムめっきした方が傷がつきにくいという効果もあります。ホワイトゴールドやプラチナのロジウムめっきは、「今でも充分価値のあるものをよりよくするため」に施すと言えます。
・ 日本ジュエリー協会はホワイトゴールドの色の範囲を定めて業界に提示しています。範囲外の色のある本体にロジウムめっきを施してホワイトゴールドと称することは不当表示です。
・ めっきは外来語ではないので、JIS規格では「めっき」が正式な表記方法です。
 
だし、めっきは薄い膜なので剥がれるリスクがあります。ロジウムめっきは比較的剥がれにくいものですが、愛用して使い込めば込むほど剥がれるリスクは高くなります。本来のホワイトゴールド・プラチナの色が出てくると、対比の問題で本体をより黄色や灰色に感じ、まだらが気になるかもしれません。再めっきをかければ元に戻りますが、めっきに弱い宝石が留まっている場合など、再めっきできない場合もあります。
 
り金の配合は、白さだけでなく硬さ・加工性など他の性質やコストなど全体のバランスを考える必要がある難しい作業で、めっきはそのような制約から離れてさらなる白さが得られます。ダイヤモンドのきらめきをより引き立てたい場合などは、ロジウムの白さが効果的でしょう。しかし、素材そのものの色を受け入れて楽しむという考え方もあります。イエローベースの肌には少し黄味があった方が馴染みやすい、少し暗めの方が落ち着いた雰囲気になって良いといったケースもあるでしょう。そのうち、ホワイトゴールドやプラチナの色のイメージが純白だけではなくなる日が来るかもしれません。ちなみに、当ショップでは、めっき加工しない本来の色のホワイトゴールドのジュエリーも製作しております。
・ロジウムめっきなしは、傷がつきやすいなどの影響によって、ありの場合と比べるとくすんだ感じになりやすい傾向があります。
 
画像は、上からめっきなしのプラチナ、ロジウムめっき、めっきなしのホワイトゴールドです。めっきなしの色は品位や割り金(メーカー)によって微妙に異なります。
Another You は、ビジネスシーンにふさわしいジュエリーを製作・販売しております。また、日本ジュエリー協会認定ジュエリーコーディネーター在籍店であり、様々な業界のお客様とのビジネス経験がございます。確かな知識と豊富なビジネス経験にもとづいて製作・販売している Another You のジュエリーを是非ご覧ください。
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2 comments

個人的にはプラチナもホワイトゴールドもメッキコーティングなしで光らせるのが好きです。

海外ではコーティングなしの仕上げが増えてきていますね。

日本人は純白を好む傾向があるためロジウムコーティングを施していることが多いです。
ロジウムコーティングは、質の高いダイヤモンドが映えるという効果もあります。
しかし、プラチナやホワイトゴールド本来の落ち着いた色合いも魅力的だと当ショップも考えます。
そのため、当ショップではロジウムコーティングの有無を選べるようにしています。

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