ジュエリーショップで、ブライダル関係やハイジュエリーを除いた場合、もっともよく見かけるのはイエローゴールド（YG)のジュエリーでしょう。YGのジュエリーは、純金の色に近く、ゴージャスな印象があります。しかし、ゴージャスという印象は多くのビジネスシーンにはふさわしくないものなので、ホワイトゴールド(WG)やピンクゴールド(PG)よりも注意が必要です。

かつて欧州の絶対王政では、自らの権力を見せつけて相手を圧倒するためにゴールド（その時代はYG）や宝石をふんだんに使用した装飾品を用いました。日本では、バブル期に流行したYGの太い喜平ネックレスやブレスレットを連想する人が、特に年齢の高い人に多いでしょう。また、信号が示すようにイエローは注意を引きやすい色です。
 
日本のビジネスシーンでは、協調性、品の良さ、落ち着きが求められますので、ゴージャスな印象のYGのジュエリーにはWGやPGよりシビアなセンスが必要です。しかし、ビジネスシーンにふさわしいYGジュエリーのデザインには、いくつかのパターンがあります。
 
３つめは、パールがついたジュエリーです。日本人にとってパールは清楚なイメージがあるため、YGの印象がやわらぎます。ただし、パールは珠が大きくなるほどゴージャスな印象が強くなりますので、ビジネスシーンでは直径5mm程度までに抑えた方がよいでしょう。
 
４つめは、WGやプラチナとのコンビのジュエリーです。コンビにすることによってYGの分量を減らすことができます。しかし、製作の手間が増えるために同じデザインをYGのみで作成した場合よりかなり高くなるデメリットがあります。指輪の場合は、WGやプラチナとの重ねづけでもよいでしょう。
 
YGの印象を上手にコントロールして、ビジネスシーンにふさわしい知的で洗練された上品なイメージを作り出し、相手からの信頼につなげましょう。
 
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